「サ高住」と「住宅型有料老人ホーム」は一緒なの？

最近よく聞く「サ高住」とは「サービス付き高齢者向け住宅」の略で、バリアフリー環境が完備された賃貸住宅です。

安否確認サービスや生活相談サービスが付いていて安心なので、老後の事を考えて入居する方が増えています。
現在はサ高住（サービス付き高齢者向け住宅）を建設する際に国土交通省から補助金も出るため、民間企業も参加し始めているのでサ高住は増加傾向にあります。

そこで気になるのが「サ高住」と「住宅型有料老人ホーム」は一緒なのかというところです。

今回はその部分を簡単に説明します。

サ高住（サービス付き高齢者向け住宅）の特徴

サ高住（サービス付き高齢者向け住宅）は基本的には介護の必要が無い、元気でアクティブな高齢者を対象としているバリアフリー住宅です。
現在は健康でも、将来の生活に不安を抱えている高齢者を入居対象者としています。

生活相談サービスや安否確認などのサービスを受けられる点が大きな魅力となっています。
またサービスを提供しているのは民間企業となるので、物件やサービス内容によって月々の費用が大きく変わります。

※住宅によっては老人ホームと同様の介護サービスが受けられるので、サービス面については各住宅に確認してみてください。

住宅型有料老人ホームの特徴

住宅型有料老人ホームは基本的には要介護者・要支援者・自立者が入居できる施設となっているので、サ高住（サービス付き高齢者向け住宅）よりも入居対象者が広いのが特徴です。
食事サービス・生活支援サービスなどを受けられ、医療機関と提携しているので緊急時の対応や健康管理サービスも受けられる強みがあります。

また住宅型有料老人ホームは、レクリエーション・イベント・サークル活動が充実しています。（サ高住にはレクリエーション・イベント・サークル活動はありません）

ただし介護度が高い場合は入所出来ない可能性もあるので、入居をお考えの方は事前に施設に確認してください。

「サ高住」と「住宅型有料老人ホーム」の比較

	サービス付き高齢者向け住宅	住宅型有料老人ホーム
契約形態	建物賃貸借方式終身建物賃貸借方式 ※借りる	利用権方式 ※権利を買うので所有権ではない
入居の初期費用	数十万円くらい ※敷金、保証金など	数百万円くらい ※入居一時金（毎月償却されるので最初にまとめて払う前払いみたいな感じ）
月額費用（家賃）	10～30万円	15～30万円
入居条件（OK）	60歳以上、または40歳以上で要介護認定、要支援認定を受けている方	60歳以上、または60歳以下でも心身の状態によっては入居可能
入居条件（NG）	重度要介護の方、認知症の方は審査が通りにくい	特にない
主な利用者	自分の力で身の回りの世話ができる方	自立している方～要介護状態の方
サービス内容	【義務】安否確認サービス生活相談サービス【物件によってあるサービス】生活支援サービス緊急時対応サービス食事提供サービス	必要なサービスを外部のサービス提供事業者と契約する ※必要なサービスが少なければ費用は安くなる
性質	高齢者向けの住宅なので、自由度の高い生活が送れる（食事、外出、入浴など自分の好きな時間に行える）	高齢者向けの施設なので、レクリエーションやイベントは充実しているが自由度は低い
居室面積	最低居室面積25㎡	最低居室面積13㎡
メリット	・初期費用が安い・自由度が高い生活が送れる	・サービスが手厚い・入居者同士の交流が多い
デメリット	・サービスが多様で分かりにくい・多くの介護が必要となった場合は退去になることもある	・自由度が低いので私生活が制限される・初期費用が高い・介護度が高くなると介護保険で賄えないので負担が大きい