住宅ローンの資料を見ていると、返済方法には「元利均等返済」と「元金均等返済」の2つがありますが、どちらがお得なのでしょうか?

今回は「元利均等返済」と「元金均等返済」の違いやどちらがお得なのかについてご紹介します。



「元利均等返済」と「元金均等返済」は一文字違いですが、意味は全然違います。

元利均等返済

元金と利息を合わせた返済額は変わらず、返済金額に占める元金と利息の割合が変化していく返済方法です。
返済当初は利息が大部分を占めるので、元金部分の減り方は遅いのが特徴です。


●メリット
月々の返済額(元金+利息)がずっと同じ

●デメリット
最初のうちは元金がなかなか減らない
同じ金額を借り入れた場合に返済総額が「元金均等返済」よりも多くなる

元金均等返済

元金部分を返済期間で均等に割り、残高に応じた利息を載せていく返済方法です。
返済当初が最も返済額が多く、返済が進むと返済額も徐々に少なくなっていくのが特徴です。


●メリット
元金の返済額がずっと同じで、利息の部分は返済を重ねるごとに減っていく
同じ金額を借り入れた場合に返済総額が「元利均等返済」よりも少なくなる

●デメリット
返済当初の額が多い

実際に比べてみましょう

(例)借入金3500万円、金利1.3%、返済期間35年

元利均等返済元金均等返済差額
毎月の返済額103,768円83,333円(初回は121,249円)約2万円
支払利息総額8,585,673円7,981,251円約60万円


上記のケースでは借入額、金利、返済期間は同じでも「元利均等返済」「元金均等返済」のどちらを選択するかによって、支払利息の総額に約60万円の差があるのです。
この差は借入額が多かったり、金利が高かったりするともっと広がります。

※実際の住宅ローンではボーナス返済を選択するケースも多いのですが、今回は省いております

まとめ

ここまで読むと、支払総額が安い「元金均等返済」の方が良いと感じるかもしれませんが、必ずしもそうではないのです。
もちろん、返済計画に無理がなければ「元金均等返済」がお得なのですが、返済当初からたくさん返済しないといけないというデメリットがあります。

子供がいる場合は10年後、20年後を想像してみてください。
今は余裕でも、いずれ高校・大学と教育費がかかってくるので、その時には住宅ローンの負担が少ない方が良いはずです。

ですから「元利均等返済」と「元金均等返済」の選択は、自分たち家族の将来を見据えて考えることをオススメします。



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