不動産の場所を表す表記は「地番」と「住居表示」があります。
「住居表示」とは普段使っている「住所」のことですが、では「地番」とはなんでしょうか?
今回は地番と住居表示の違いについて説明します。
地番とは?
地番とは土地一筆ごとに割り振られている固有の番号のことです。
法務局(登記所)が定めた表示です。
※不動産は地番によって登記・管理されているので、法務局で登記簿などを調べる際は地番で検索します!
住居表示とは?
住居表示は「住居表示法」という法律に基づいた住所です。
市町村が定めた表示です。
※「住居表示=住所」と考えて下さい!
地番と住居表示の違い
ここで重要なのが、地番と住居表示は違います。
(例)池袋のサンシャイン60の場合
◆地番
東京都 豊島区 東池袋三丁目3277番
◆住居表示(住所)
東京都 豊島区 東池袋三丁目1番1号(東京都 豊島区 東池袋3-1-1)
昔は住所を示すには地番が使われていましたが、現在は住居表示が使用されています。
この背景には分筆や合筆を繰り返すうちに地番が整然と並ばなくなり、地番がどの場所を指すのか特定することが難しくなってきたことが関係しています。
日本全国どこでも住所に住居表示が使用されているわけではありませんが、都市部では基本的に「住居表示」が採用されています。
地方の農村部では地番が住居表示(住所)として使われているところもあります。
地番は必要ない?
ここまで読むと「地番は必要なくない? 住居表示(住所)だけで良くない?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
土地を売買や贈与・相続などで所有した場合は登記しなければいけません。
これを法務局が「地番」で管理しているのです。
つまり法務局で土地の登記簿を取得する際には住居表示(住所)だけでなく、地番を知っていなければならないのです。
もっと分かり易く言うと、、、
【地番=土地の場所】
※登記で使うもの
【住居表示(住所)=建物の場所】
※郵便配達などで使うもの
このように覚えておくと良いかも知れません。
地番を調べる方法
地番を調べる方法は幾つかありますが、オススメは2つです。
①法務局で確認する
実際に行って直接聞くのが確実ですが、電話でもOKです。
法務局の窓口で「住居表示(住所)から地番を教えてください」や「地番の照会をお願いします」と言えばOKです。
②役所・役場で確認する
実際に行って直接聞きましょう。
役所・役場によって対応が異なりますが、あからさまに嫌な顔をされる場合もあります(笑)
上記以外にもブルーマップや登記情報提供サービス(インターネット)で確認する方法もありますが、個人的には法務局や役所・役場で聞く方法をオススメします。
まとめ
今回は地番と住居表示の違いについて説明しました。
地番と住居表示(住所)は異なります。
※地域によっては地番と住居表示(住所)が同じ場合もあります
地番=土地の場所
※登記で使うもの
住居表示(住所)=建物の場所
※郵便配達などで使うもの
このような感じで覚えておきましょう。
そして地番を調べる方法はたくさんありますが、最もオススメするのは法務局の窓口で聞く方法です。
困った際は参考にしていただければ幸いです。
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