賃貸物件に入居する際に、契約者様を対象に「入居審査」が行われます。
この入居審査を通過しなければ、契約することができません。

入居審査の合否結果が出るまでには、どのくらいの日数がかかるのでしょうか?


内見から入居までの流れ

その前に内見から入居までの流れを簡単に説明します。

①内見 ⇒ ②入居申込 ⇒ ③入居審査 ⇒ ④重要事項説明 ⇒ ⑤賃貸借契約 ⇒ ⑥入居


一般的には上記の流れになります。
※先行申込や先行契約の場合は上記とは異なります


それぞれ細かく見ていきましょう。

①内見
気になった物件を内見します。
希望の物件が見つかるまで物件見学を繰り返し、希望の住まいを探します。
内見の際には家具の配置を想定し、採寸や具体的な生活イメージをしてみることも大切です。


②入居申込
内見してみてOKならば、入居の申込み手続きを行います。
入居申込書には名前、現住所、連絡先、勤務先、年収などを記入します。


③入居審査
貸主側による入居審査が行われます。
家賃保証会社→管理会社→貸主審査

※入居の申込みの際に家賃保証会社の利用があれば、保証会社の申込書も必要です!(←最近はほぼコレです)
入居申込書以外に連帯保証人様(または緊急連絡先の方)に連絡して確認することがあります。
連帯保証人様に入居の件で連絡が来ても、問題がないように事前にその旨を伝えておきましょう。


④重要事項説明
入居審査が無事に通過したら契約手続きに移ります。
賃貸借契約の前に重要事項説明書、ハザードマップなど関連書類の提出によって物件の説明などを行います。
重要事項の説明では建物の構造や賃貸条件をはじめ、入居にあたっての注意点など契約内容に問題がないか一緒に確認します。


⑤賃貸借契約
重要事項説明で問題がなければ、賃貸借契約を締結します。
借主側、貸主側で同じものを2通用意して、お互いが保持します。


⑥入居
入居日には鍵をお渡しします。
鍵をお渡ししたらお引越しをして頂き、新生活がスタートします。
入居後に設備の故障や不具合などが見つかった場合は管理会社、または貸主に連絡をします。
また契約期間が終了する一定期間前には契約を更新するか、あるいは退去するかの選択をします。
契約書の定めに従って、更新手続または退去・明け渡し手続を行います。

入居審査の合否結果はどれくらいで出るの?

入居審査の結果が出るのは3~5日ほどと言われています。
早ければ2日というケースもありますが、土日祝を挟むと多少遅れることもあるので、一般的には3~5日となっています。

1週間経っても仲介会社から審査結果の連絡が来ない場合は、審査が難航している可能性が高いです。

審査が難航する主な理由

◆過去に滞納歴がある
仲介会社が提携している一部の家賃保証会社は信用情報を確認できます。
信用情報を確認して過去5年間分の信用情報(家賃滞納、クレジット滞納など)を調べることができます。
滞納歴などがあると信用情報が傷ついていて入居審査に落とされることがあります。

メインの保証会社で審査が落ちても他の保証会社で再審査することもできますが、「1つの保証会社で審査に落ちた」という事実は管理会社や貸主に報告されます。
管理会社や貸主は過去に滞納リスクがある借主を住ませて良いのか悩んでいるので時間がかかっています。


※信用情報とは?
⇒信用情報機関とは銀行や消費者金融などの金融機関から提供された信用情報を管理・提供する機関のことです。

日本にはCIC(株式会社CIC)、JICC(株式会社日本信用情報機構)、KSC(全国銀行個人信用情報センター)があり、クレジットカードやローンなどの申込、契約、返済状況などが記載されています。

◆家賃支払い能力に問題がある
入居申込書に記載した収入や勤務歴などから借主に支払い能力があるのか判断します。
一般的には家賃が手取り収入の1/3くらいならば、審査は問題なく通るはずです。

【家賃支払い能力で落とされる主な理由】
・無職
・休職中
・アルバイト
・収入と家賃が合っていない

上記のような理由があると入居審査が難しくなるのは事実ですが、入居申込の時に就職または復職する意思を正直に伝えれば審査が通るケースもあります。
その際には預貯金審査(残高が記載されている銀行通帳)、連帯保証人などが必要になる場合が多いです。
ちなみに預貯金審査は家賃を1年ほど支払える残高を目安にしてください。(家賃が10万円ならば、預貯金残高は120万円ほど必要)

◆申込書に記載した内容が虚偽だった
入居申込書に虚偽がないか確認するため、借主の勤務先の確認や実際に勤務しているかの在籍確認を行います。

【申込書の虚偽で多い理由】
・勤務先を実在しない会社にしている
・記載した会社に在籍していない
・アリバイ会社(ダミー会社)を利用している

水商売系の人は勤務先などを正直に書いてしまうと審査で落とされてしまう可能性が高いので、アリバイ会社(ダミー会社)を利用するケースが多いのですが……個人的にはやめた方が良いと思います。
アリバイ会社(ダミー会社)を利用するということは虚偽申告になってしまいます。
審査に落ちるだけならマシですが……最悪の場合は詐欺行為として訴えられたり、強制退去なんてこともあり得ます。

またアリバイ会社(ダミー会社)を利用がバレると審査会社のブラックリストに登録されてしまい、虚偽の発覚から5年間ほどは申し込んだ保証会社が関わっている物件には住めません。
そのようなリスクがあるので、私は虚偽申告やアリバイ会社(ダミー会社)はオススメしません。

まとめ

今回は入居までの流れ、審査の合否結果が出るまでの日数、審査が難航する主な理由などをご説明しました。

審査の合否結果が出るまでは3~5日ほどです。(※土日祝を挟むと多少遅れることもあるので、最長でも1週間!)
1週間を過ぎても審査の連絡がない場合は、仲介の不動産屋に聞いてみましょう。


また利用する保証会社によっても「審査の難易度」が変わってきます。
保証会社は大きく分けて①信販系、②LICC系(全国賃貸保証業協会加盟の保証会社)、③独立系があります。

①信販系 ⇒ 審査難易度・高
②LICC系(全国賃貸保証業協会加盟の保証会社) ⇒ 審査難易度・中
③独立系 ⇒ 審査難易度・低

基本的に①信販系は過去にクレジット滞納があると審査通過は厳しく、②LICC系(全国賃貸保証業協会加盟の保証会社)は過去に家賃滞納があると厳しくなっていますので、審査の難易度が低い③独立系の保証会社を利用している物件を狙いましょう。
※ただし物件によって利用している保証会社が異なるので、詳しくは仲介の不動産屋に聞いてみましょう!


審査が不安な人には下記の独立系の保証会社をオススメします。

・フォーシーズ
・日本セーフティー
・Casa(カーサ)
・日本賃貸保証(JID)
・フェアー信用保証
・新日本信用保証など


また連帯保証人に関しても一親等(両親、子供)だけではなく、二親等(兄弟や姉妹、祖父母、孫)も有効です。
更に無職や休職中などの現在は収入がない人の場合には親族の代理契約もオススメです。
いずれ仕事が見つかり、収入を得たら契約を自分名義に変更すれば、親族に迷惑もあまりかかりません。


賃貸の審査を通す方法は様々です。
過去の滞納歴、家賃支払い能力の問題、申込書の虚偽などは事前に仲介の不動産屋に正直に話しておくことをオススメします。

弊社では過去に無職の方、アルバイトの方、水商売系の方の審査を通した実績もありますので、何かお困りごとがあればお気軽にご相談ください。


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